「銃・病原菌・鉄」
著者:ジャレド・ダイアモンド
発売:1997年
なぜ黒人やアジア人ではなく、白人が現代世界の富や権力を手にするに至ったのか。
人類史1万3000年を様々な分野から研究し解き明かしていくノンフィクション作品です。
1997年に発売され、1998年にピュリッツァー賞を受賞。
ひろゆき氏など多くの著名人も絶賛している世界的名著です。
私の頭では理解が難しく、飛ばし飛ばし読み進めたパートもあったのですが、本筋とは関係なく(まったく関係がない訳ではありませんでしたが)思いもよらず面白いエピソードがあったのでここに紹介したいと思います。
それは自動車の発明について。
1866年に誕生したそうです。
私はてっきり、誕生と同時に世の中に広まっていったと思ってたのですが、
実際は長い期間、高価なだけでお金持ちのおもちゃに過ぎなかったとか。
人々はこれまでと同様に、馬に乗って移動し、馬に荷物を引かせてたそうです。
そして誕生から40年。
第1次世界大戦で人や物資の輸送に車が必要と判断したアメリカ軍が、一大キャンペーンを展開。
その結果、車の必要性が大衆に支持されるようなり、これをきっかけに徐々に広まっていったそうです。
ちなみにエジソンの蓄音機も、当初は遺言の録音や盲人用の本の朗読に用途を絞っていました。
音楽の録音再生に使われるようになったのは発明から20年経ってのことだったそうです。
そういえばパソコンがここまで普及したのもかなり長い時間がかかったなぁと、私自身もちゃんと実体験していた事を思い出しました。
これからもそういう物は出てくるだろうなと考えたら、まだまだマイナーな存在だけど可能性を秘めた物を探して一攫千金、なんて事も可能な訳で、それはそれでなんだかとても夢があっていいなと思いました。
|
|