「執事の手帳・ノート術」
著者:新井直之
発売:2017年
プロの執事として、大富豪や世界のVIP相手に仕事をしている著者の、仕事術に関する本。
どんな仕事にも応用できそうなテクニックがたくさん書かれていて、とても勉強になりました。
でも、私はそもそも執事という職業が実在しているという事に驚きました。
私には縁がなさすぎて、小説や映画・ドラマの中だけの職業でした。
知らない世界を覗けるってだけでも、好奇心を強く刺激してくれた一冊でしたね。
そんな本作からはこんなこぼれ話。
飲食店にて。
わがままなお客さんを満足させられる店員の話です。
例えば、ふぐ料理店でお客さんがハンバーグを注文してきたとします。
当然ふぐ料理店にハンバーグはありません。
するとそれに腹を立てるお客さん。
さて、あなたが店員ならこの場合どうしますか?
昔ラーメン店でアルバイトをしていた際、ラーメンが熱いと怒られた事がありました。
その際は、新しく作り直して、うちわであおいで冷ましてから再提供しました。
そんな私ですから、この場合はまず謝るでしょうね、ハンバーグなくて申し訳ございません、と。
それから、今後はメニューに追加をする事を検討しますとか、そんな事を付け加えてその場をやり過ごそうとするでしょう。
では本書で紹介されている店員はどう対応するのでしょうか?
この店員はお客さんに「なぜハンバーグなのか」を伺うんだそうです。
するとお客さんがハンバーグを注文したかった理由を答えます。
例えば「子どもが食べるものがなかったから」と言われたら、「それなら、ふぐを唐揚げにしてお出ししましょうか」など、お客さんの要望にあわせた代替え案を提示する事ができる、という訳です。
ホスピタリティの話ですね。
この話って、飲食店だけじゃなくて、わりとどんな場面でも応用が効くような気がします。
問題の本質を捉える事で解決に導く、みたいな。
とても勉強になりました。
そんな新しい学びを得た私。
ラーメンが熱い問題を振り返ってみます。
……
……
冷麺、お作りしましょうか?
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